SAW6ソウ6 ネタバレ臨時解説
今作は三部作完結編。
シリーズを通してはメッセージ色の濃い一作となっておりました。
数々の伏線の回収と共に謎の解明もさながら、ジグソウであるジョン・クレイマーの思想・概念が決定付けられる強力なものとなった作品に仕上がっております。
前回のSAW6ネタバレ感想にて私は、ラストドンデンが無い為に非常に残念な思いをしたのは語りましたので、今後より作品の感想ではなく、作品の大まかな内容を重点的に記述していきたいと思います^^
そろそろ二度見のファンの方々もいらっしゃっろうかと思いましたので、先にどうしても申し上げておきたい事項があり、あらすじとキャラ紹介の前にこの記事を書くに至りました。
ある意味これから記述する内容もドンデンの一つに加えられるはずです。
ですのでSAW6の深さも存分に楽しんでいただきたいと思います^^
今回はウィリアムのゲームの全貌について。。。
手始めに今回のストーリー要素となったアメリカの保険会社事情について、簡単ではありますが語らせていただきます。
皆さんご存知、現在のアメリカでの医療保険問題は数多く存在している状態です。
米大統領となったオバマ氏がこの問題でのプランを上げたように、国民には非常に関心の高い内容になっているのが事実です。
悪徳会社だけの問題ではなく、まずアメリカでの医療費は日本では考えられないところにあります。
保険制度そのものが異なる為に、日本との比較にはなりませんがドクターフィー、ホスピタルフィー等様々な問題が持ち上げられますが、簡潔に示すと医療費が高額な訳ですね。
そして国民の自己負担が大きい為に現実的に支払いが困難。
作中にも実際、TVニュースで保険制度問題がらみのシーンがフューチャされた記憶が残っているファンの方は多いと思います。
SAW6でこういった社会問題を取り上げたのは、まさにタイムリーな一作なのだと思いました。
米保険事情については各々調べていただければ、ウィリアムがどれ程に残忍なのか、ただ単に悪徳会社とまとめた日本的発想レベルを超えて、今まで以上に理解出来ると思います。
さて、この人物ウィリアムですが本編内にて4つのゲームを強いられました。
第一のゲームでは自ら被験者となり、生きたい生きようとする力そのものを試されます。純粋なエゴイズム。
第二のゲームでは打ち出された計算式と周囲の環境との利害性。いわゆる人間の価値の決断。
第三のゲームにて死を直前にした極限状態の生存本能を試される。これは生存能力とその適応能力を。
第四のゲームは生存本能からの秩序の乱れ。要するに生の本質とは何かという事。
ジョンはこれらのゲームによって、本人の生きる意思が最重要で人それぞれに平等にチャンスを与えられて当然だと言いたかったのでしょうね。
そして生きている者だけがその選択権を持っているのではなく、死んだ人間の象徴さえもそれを動かす能力を秘めているという点。
ウィリアムはこの一連のゲームにてただ生きたいと思った。計算式の不完全性を熟知した。人の死を生存者が決定権を持つ意味など無い事を悟った。
人間の死の前では何もかも無意味だったからです。
よって今後彼はもう同じ過ちをしないであろうと予測出来る傾向にあったにも関わらず死者の象徴によって消滅させられる。
皮肉なものです。
結果的に彼を支配していたのはタラ親子でした。
あらゆるゲームによって学んだのは意味があったのかとさえ疑われます。
しかしここで忘れてはならないのがパメラの存在。
先述しましたが、彼は今後同じ過ちをしないと決定付ける保証は、実は全く見当たらないのですね。
本当に今回のゲームで改心したかどうかなど判断基準など見えません。それは愛する者パメラを救いたいという心が彼を動かしていたからです。
思い出してみて下さい。彼は最初からパメラが捕らわれの身だと知っておりました。ゲームが終われば2人とも助かると。
ソウです。ウィリアムが何故ゲームをスルーしないで黙々と指示に従って行動したかといえばパメラが危ないからなんですね。自分を死に至らない犠牲だけで彼女を救えるのならば当然ヤリとげます。誰を殺してでも。彼にとってこれらのゲームはさほど重要ではなかったのです。
ここに落とし穴があった訳です。
本来、ゲームが嫌ならば、間接的であれ自分で人の命を奪う事など実際にしなくともよかったんです。
ソウ。お気付きになられた方もいらっしゃったでしょう?
今回に限りゲームを拒否する権利を与えられていた事に。
あのウィリアムの手足の起爆装置。
あれは彼がゲームを拒めば爆発します。最初からパメラの生存や己の両手足を犠牲にすれば全員助かった仕組みになっていました。
あたかもゲーム中にトラップで犠牲を払ったかのようなウィリアムに同情の余地はないのですね。
ウィリアムが人間の死を前に苦しみ悶えたのは事実でしょう。
しかしウィリアムにとっては常に大切な者の命と他人の命を選択する機会を設けられていたにもかかわらず大勢の人間を又もや陥れたのでした。
モニターでずっとウィリアムのゲームを見てきたタラは彼のその本質の部分を見透かしたのだと思います。
何故なら彼女は今後も人を苦しめるのが赦せないと言葉にしたからです。彼に慈悲なしです。一旦レバーを手にした彼女は復讐心だけではなかったのですね。
ただタラには人を殺す事など出来なかっただけでした。
しかし子供は違う。
息子よりも長く生き、人生の苦難を知っているタラは、画面のウィリアムを見、そして目の前の妹の姿を知りやはり戸惑い、理由が何であれ自ら人を殺めるような人物でない事をジョンには予測されていたはずなんです。
思春期の子供に人生の深さはまだ分からない、復讐心に燃えた彼は先の事なんて考えもしません。ブレントの父親を想う気持ちも熟知していた。
ジョンはそんなブレントがウィリアムを死に導く事は容易に判断出来ていたのでしょう。
目の前にいる奴が憎い、そんな単純な心理を、悪く言えばジョンは利用したのだと思います。
ジョンの言う、「偶然の入る余地などない」のですから。
こういった流れから、今回もジョンの先を見通す能力がゲームを支配していたように思われます。
そしてブレントの決断はおそらくジョンの意思でもあっただろうと思われますね。
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