SAW4(ソウ4)解説・解読 ストーリー編10
アレキサンダーモーテル261号室でアイヴァンの遺体が発見されました。
ストラムと市警達の現場検証が始まっています。
では、ここでのストラムとペレーズの全会話を紹介致します。
s「アイヴァン・ランズネス。レイプで3度無罪放免に。逃れようとして目をえぐった。」
p「どうやって装置を部屋へ?」
s「バラして運んだんだ」
ラマ「部屋の借り手は弁護士アート・ブランク。2週間前行方不明」
s「住所を調べろ。リッグの壁の写真のうち2人が死亡。警察の同僚達も死亡。」
p「アイヴァンの死は彼自身の選択。ジグソウの手口よ。」
s「だが、これはリッグのテストだった、これらの写真を見て一体何を感じる?」
p「怒りよ」
s「その通り、ジグソウはリッグに私の見方で見て、私が感じるように感じろと・・リッグは友人を救う気だがジグソウに選ばれたのだ。」
ラマ「アートは方々に家を持ち、最新の住所はこの近くです。」
ここはほぼ私達観客への丁寧な説明シーン用に作られていると思われます。お陰であらゆる事実がよく分かります。アイヴァンがアートの弁護を有していた事。アイヴァンの大きな拷問器具はバラして運んだらしき事。アートという人物の詳細と、このリッグのゲームが行われた日の2週間前にアートが消えた時系列。
そして気になるセリフはストラムの「リッグは友人を救う気だがジグソウに選ばれたのだ」です。この「選ばれた」とは一体何を意図しているのか、伏線を加えてるように感じるのは私だけでしょうか?何故ストラムはここでこのようなセリフを?まるでジグソウ側が後継者を育てているような表現の仕方です。本来なら「リッグは友人を救う為に選ばれた」となるはずです。日本語の翻訳がおかしいのかもしれませんので、英語表記で分析してみます。
Exactly.The pimp,the rapist.
Jigsaw wanted Rigg to see what he sees.
He wants him to feel what he feels.
This wasn't about Rigg saving his friends.
He's being recruited.
最後の2行がそのセリフに相当しますが、「これは彼の友人を救うリッグに関するものではなかった。彼は募集された。」というのが直訳です。お分かりのように、原文でも確実にジグソウ後継者テストだと確信出来ます。ただ私の考える意味の伏線とは少しズレておりますが、リッグも後継者候補だったと判明します。しかし、これでは結局ジョンは後継者選出しかしてないように思えてきませんか?
そうしてラマーニャの発言によってアートの住所が判明し、そちらへ急行します。
しかし、その住所というのも普通の家屋ではありませんでした。明らかにジグソウがこのゲームの為に用意した地下廃墟だと映像で確認出来ます。
そして重要なのは、このアートがジョンのゲームの共犯者であるように見せ掛けている点です。現時点では私達はまさにその男=アートが怪しいと勘ぐってしまいます。
さて近くの住所へ到着した場所には2つのファイルが並んでいます。「扉を開ければ、私が。」と「近づきすぎは危険」です。前者はストラムに、後者はペレーズにです。ようやくここへ来て「2人の警官が危ない」とケリーからのメッセージの本当の意味を悟ったストラムは「我々がジグソウの標的だ」とペレーズに教え、私達にも気付かせてくれます。要は今回のジョンの大きな目的の1つには、ストラムが関係していた事を明確にしています。後のシーンで出てきますが、ストラムはケリーからの鍵をペレーズから手渡され、ギデオンのジョンの遺体のある小部屋を開錠します。おそらくストラムのこの役目が後のゲームに、非常に大切だったと分析出来ます。
さて、ギデオン工場の彼らはどうなっているのでしょうか?エリックが自ら足を投げ出し首を吊ってしまいましたね;ホフマンに呼ばれたアートがエリックを助けようと必死な様子が伺えます。と、ここで初めて氷トラップの詳細な説明が入り、アートの顔バレシーンです。(アート達のゲームの仕掛けについては
SAWⅣのハテナ
に記述されています。)
「お前が落ちれば、ヤツは感電死だ。氷が解けても感電死。」私達は「何だゴードンじゃなかった」と残念に思うや否や「冒頭ゲームの内の一人か?」とびっくりさせられてしまいます。これによってホフマンの胡散臭さも飛んで行ってしまう人もいたでしょう。考える隙もなく画面はアートの回想にチェンジ。
警察署内のある一室にホフマンとリッグ、アートの3人が会話をします。以下そのセリフです。
h「私が処分します。」
A「依頼人は鼻の骨折と、ほほ骨の損傷。有給の休職処分では不十分だ。」
h「内務調査も行います。」
A「この分署内で?何が分かる。」
h「真実だ。」
A「真実を教えてやろう。目撃者もいる。」
h「男の妻か?彼に有利な証言をするしかない。あの男は嘘つきだ。彼が先に手を出した。」
A「誰の言い分だ?」
h「私だ。全て見た。」
A「証言出来るか?」
h「宣誓供述書に署名し、起訴は見送りに・・」
A「あんた達は流石だ。大したもんだ。仲間内でもみ消しか。いつかツケを払う日が来る、覚悟してろ!!」
リッグが少女虐待の父親・レックスを殴った事への示談ですね。ここでも注目したいのがホフマンのDMです。
「私だ。全て見た。」完全なるジグソウへの伏線でした。「俺が今回のジグソウだ!!」と発言したようなものです。SAW3のホフマンの行動で既に彼がジグソウサイドだと推測されてた方々は、もうこの辺では確実にホフマンが犯人だと気付いておられるでしょう。いえ、もう作品の冒頭で悟った方もいらっしゃるかと思います。しかし今回のSAW4の大ドンデンはゲームの犯人ではありません。監督も「ホフマンだと気付くファンはいるだろうが、その程度の結末を知られても全く問題ない」と自信満々でしたwww作中会話のこの3人のやり取りの内容は、リッグはホフマン筆頭の警察組織に守られ、例の事件を隠滅させた事でアートがキレて罵った事実をクローズアップしています。及びアートはレックスの弁護人だという事実。これでSAW4登場人物の全員がアートに絡んでいる事が判明します。
又、リッグは巡回警官からSWATに何故転身したかの説明も付け加えられています。とにかくリッグは人を救いたいのです。彼の中にはそれしか無い事が強調されています。今回のメインゲームも、だからこそリッグは走り回ってしまうという事です。
しかしこのシーンを1度見ただけでは観客は結構混乱してしまいます。「この弁護士は誰だ?あれ?ギデオンにいる監視役?初めの二人霊廟ゲームの奴?」特に劇場では物凄く集中して観てないと、誰が誰か判別も大変なのです。ホフマンとストラムの顔なんて混乱させる為のキャスティングは、言うまでもありません;私も初見ではこの二人がどっちがどっちなのか、又、どっちの回想なのか判別するのに半ばイヤになった程です;
で、回想シーンは終了し、再びギデオンに場面転換です。
先程の続きでアートは仕掛けについて「わかったのか!?」と必死でエリックを説得する様子が伺えます。いかにもジグソウ役としてゲームを進めているように私達は捉えてしまいがちですが、それは単なる勘違いの映像トリックでした。当然です。アート自身もこのゲームの被験者なのですから命がかかっています。その事実はまだまだ先になります。
次回はリッグが閉鎖された小学校へと向かい、3つ目のゲームを行うシーンから解説・解読を始めたいと思います。
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