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SAW4(ソウ4)解説・解読  ストーリー編6



今回のSAW4は色彩に結構拘っているようですね。いえ、ずっと拘っていたのですが、色調が段々美しくなってきてます。SAW独特の色あせた感じを残しつつ、SAW4ではカラーがふんだんに使われていますよね。3でその兆候は少し見られましたが、今回はガラっと異色だなぁと思いました。皆さんはそう感じはしなかったでしょうか?
このシーンもその1つだと思います。
ここはエリックとホフマンが囚われているギデオン食肉工場。グリーンのライトと光の差込みに加え、真っ赤なスポットライトが点灯しました。何とも幻想的な重厚な雰囲気です。





さて、このストーリー解説・解読で前回敢えてふれなかった部分なのですが、リッグのゲームが開始され、モニターが映った際にエリックが生きていたのを、皆さん超びっくりなさったかと存じます。確かにこのソウシリーズは「死体が無ければ疑え」と教訓?のようなフレーズが、SAWファンの方なら誰もが頭にこびり付いていると思います。確かにエリックは前作でアマンダに殺害されたかの如く映像は語っていました。
実はそのエリック殺害シーンも撮影済みだったそうです。それ以上の詳細は分かりませんが、何故かSAW3でカットした模様なのです。脚本上は確実にエリックは3で死んだ設定でして、今回SAW4での契約も全くありませんでした。ところが、撮影前のスタッフ会議で急遽エリックを使ったらどうだ、という案がこぼれ、ダメ元でエリック役ドニーの事務所に問い合わせたところ、期間は限定されるが出演はOKだと出たのです。
出演交渉が成立したのが何と撮影の2日前だったという事でした。そりゃ大変だと脚本・設定も考察し直し、即撮影に入ったらしいです。それにしては完璧なまでのエリックの設定・・・監督はエリックなら、シリーズ出演してる為に観客の情に訴えかけられる唯一の人物選出だと大はしゃぎだったそうです。そしてエリックは当初全く予定ではなかったSAW4の撮影にクランクインします。当然役作りもしておりませんでした。
で、ぶくぶく太った状態での撮影開始という訳;
私は半年も監禁されてたエリックの豊満さに結構違和感がありましたので、この裏事情を知りスッキリしました。仕方ないとはいえ、映像的には太った監禁者だなんて、ウソっぽさが満開でハリウッド映画にしちゃ残念だなと・・・でも私エリック好きですし、まぁいっか;又彼にお目にかかれただけでも良しとしましょう。
あのジグソウモニターでエリックが映った瞬間に「うぉおおおお」と唸りそうになった自分がいた事が何よりの慰めですかね;かなり嬉しかったです。死体が無いとはいえ、SAW3で既に殺害シーンを撮影した事実は知ってましたので、100%死んだと確信してましたから。
色々ありますね、SAWは;




ギデオンにてエリックは目を覚まし、囚われたホフマンに気付きます。二人は顔を合わせます。何故か意味深な関係のようでしたね。普通なら半年間も人に会えずに閉じ込められていれば嬉しいはず、ていうか感激しますよね?しかも警察仲間ですからね。しかし二人は異様な雰囲気でした。
そしてエリックの回想シーンに入ります。
まずはアマンダとの乱闘後。アマンダは一度彼を残しその場を去ろうとしますが、エリックの気の悪いセリフ「お前はジグソウなんかじゃない」に過激反応し、最終的にキレてしまいます。アマンダは少なくともこのセリフがなければエリックをあのまま放置していたのです。
アマンダが精神的に変化した瞬間がこの1シーンでした。彼女のアダム殺害は確実に「情」からですので。アダムが可哀想であのまま苦しい思いをさせているのが耐えれなかった為です。今回エリックとのこのいざこざで、アマンダの心の底に沈めていた「怒りの感情」が混み上がっていき「殺人マシーン」と化したのです。彼女はヘロイン中毒になる以前から精神的に病んでいたのが、ジョンによって一時的に解消され、再びこの瞬間に元に戻ってしまいました。そしてアマンダはエリックを殺したと勘違いしたまま、後はSAW3の展開通りです。
エリックの回想はまだ続きます。
次は謎の人物によって虫の息のエリックが引きずられていきましたね。この人物は紛れも無くホフマンです。
続いて映像は半年間苦痛な監禁生活を送るエリックの姿が映し出されます。かなり惨い描写でした。まさに監督が観客にエリックへの感情移入をさす為にもふさわしい回想シーンだったのです。画面はようやく私達にエリックの強烈な半年の説明を終え、ギデオン工場に切り替わります。





回想シーンからギデオン工場の映像に戻るや、即座にリッグ宅SWAT突入シーンに場面転換。
血だらけの死体・ブレンダが倒れたままです。FBIと市警による捜査が進められていきます。
天井からぶら下がる盗撮写真、壁にも沢山。そしてその壁の赤い文字「SEE WHAT I SEE」=「私の見るように見よ」それらをストラムが鋭い目線で解読していきます。
まずペレーズはエリックとホフマンの写真を先に見付けて「ストラム、見て、刑事が二名・・・」と述べ、ストラムはラマーニャにホフマンの居所を即座に尋ねますが、ラマーニャは「まだ連絡が・・・どうだ?」フィスクは「呼んでます」と携帯でホフマン呼び出し中。以下FBI2人の作中セリフを抜粋しておきます。

p「マシューズ刑事は?」
s「生きてる」
p「半年も?・・・ジグソウの手口と違う」
s「アマンダは生きてた」
p「計画的だと?」
s「何故この6人だ?」
p「ホフマンを恨むはず無い」
s「それは君の見方だ。彼の見方は?」→壁メッセージの「SEE WHAT I SEE」を見る
p「彼は友人を救う気ね」
s「彼らの名前と住所は?」
ラマ「調べます」
p「彼が共犯だと思わせる罠かも」
s「彼の周囲で人が次々と死ぬ。これらの写真の説明を聞きたい、見ろ」
p「”4面の壁が家となる”・・・」=「four walls build a home」
s「壁に何が見える?」
p「被験者達?」
s「6人とは別の写真が。」→ラマーニャの不適な笑みのUP
s「この女に会う」「話を聞こう」

まず、ここでブラックライトを使うとメッセージが壁に浮かんできましたが、これもSAW1作目のオマージュで「Xマーク」に引っ掛けてますね。
このメッセージは「4面の壁が家となる」というものでしたが、別カテで説明済みですが、結構意味が分かりづらいようですので、より詳細に再度記述しておきます。これはDMになっています。

(1)殺人現場においてのヒント→写真→ジル
4面の壁、即ち部屋の四方の壁にそれぞれ貼られた写真がヒントだと示す言葉通りのものです。
ストラムはこのメッセージを読み即座に1つの答えを導き出しました。4面各々の壁にはホフマン・エリック・ブレンダ・アイヴァン・レックス・モーガンの6人の写真がバラバラに貼られていますが、ジルの写真だけが1枚づつで、壁の数だけの計4枚しかなかった事に気付いたという訳なのです。まさにジグソウはジルを巻き込む予定でこのヒントを壁に記しました。しかしこれで1つの答えが出た為に、もう1つの隠された重要なヒントを死角に落とします。

(2)捜査資料でのヒント→新聞→ゲーム場所
ジョンが以前に都市開発グループを設立していた際、その仕事内容が記載された新聞記事の見出しに「renewal group:four walls build a home」とあります。おそらくこの見出しは当時「ここを拠点に」という意味でのものであろうかと推測出来ます。又はそのままの意味で「四方の壁で家が出来る」かもしれません。なにせ記事の中身が読めませんので、見出しの意味が何を根拠に書いてあるのかは不明です。が、とにかくこのメッセージと同じ文句が新聞にあったという事なのです。
その上ご丁寧に、この新聞記事にはジョンがにこやかにデカデカと映った写真が載っているのです。バックの風景は「ギデオン食肉工場」です。茶色い建物とその建物の青い看板文字が「GIDEON」とあります。誰も最後まで気付きませんでした。そうです、先に(1)の答えが出た為にもうこの言葉を深くは考えなくなってしまい、あれだけ捜査で目にしてきたこの見出しは隠蔽されてしまいますね。実はこれこそが最大のヒントだったのだと後に発覚します。


以上の2つのDMで構成されたこのメッセージは、正直観客には少し理解し難かったと思います。シーン展開が速い為に私達の考える隙を与えません。今回のこのSAW4は私達に時間を与えない事と登場人物を多くする事でより難解にしているのが特徴なのですが、こういう大事な謎解きの部分はもう少し丁寧に取り上げた方が良かったと思います。「難解」→「意味不明」になってしまってる点が多いので、作品としては微妙だと感じずにいれません。やはりSAW1作目のシンプルさ故の凄さは二度とお目にかかれない気がしますね。





さてさて、本題の「4面の壁が家となる」ですが、ジルを巻き込む予定と先述しましたが、これはジルがジグソウサイドとしての計画なのか、ただジョンが利用しただけなのか・・・それは現段階では全く不明です。ジルはかなり怪しいですが、彼女がジグソウサイドだと全然驚けませんよね。「あぁ、やっぱりな」って感じですから。医者という肩書き、ジョンの元妻、ジョンと同じ救済精神、態度、性格、セリフ・・・何もかも怪しいです。
私はコレ程までに怪しい人物が果たして犯人に相当するのか、かなり疑問です。今は何とも言えませんがね;
仮に計画的なジョンの企みのみであるならば、ジョンはジルを憎んでいるという判断は出来ます。これは別カテで又妄想する事にしましょうか;




ところで、ところで、個人的に結構気になっているのが、ラマーニャ(ラマンナと発音するのかも知れませんが、悪しからず)という人物です。
特に何をした訳でも何でもないのですが、この人はSWATの副隊長でリッグのいない隊員を統率し、ちょこちょこ顔を出します。
上のセリフでもお分かりになると思いますが、彼、ストラムの出した判断にニヤリと笑うのです。超ドアップで映ります。何故???と思う位にフューチャーされているので他に引っ掛かる要因は0ですが、ここだけ気になっています。皆さんはヘンに感じませんでしたかね?大した事ない発見ですが、一応こんなのもあったという事実だけでもと・・・。




こうしてストラムはジルの診療所へ彼女を連行する為向かいました。

今回はこの辺で終了します。次回はジル事情聴取から始めたいと思います。
















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